佐藤健寿展

佐藤健寿展　奇界／世界

山口県立美術館に行ってきました。めちゃ曇ってますね。

展覧会のポスターがたくさん！これを見てるだけでも楽しめますね。

今回は世界中を飛び回り写真を撮っている佐藤健寿さんの展覧会を観に来ました。
世界120ヵ国以上を巡っているそうです。それを聞いただけでもすごっ！と思ってしまいます。

先日、クレイジージャーニーというTV番組にも出演されていました。
どんな世界をみせてくれるのだろう〜とてもおもしろそうです！

奇界

今回の展覧会は『奇界』と『世界』というセクションにわかれていて、『奇界』の方は世界中の珍しい風習を持つ民族などについての展示。

私がこの空間に入ってもいいんでしょうか？と言いたくなるほど、初めから刺激的な写真も。

奇界…なるほど、今まで知らなかった世界が広がっています！ほんとにあるんだ、こんな場所が。
同じ人間なのに、生まれた場所でこんなに違う当たり前の生活、人生。
普段は気にかけていないけど、確かにこの海の向こうではこういう世界があるんだ。

展示を観すすめていくうちに、すっかりその空間にはまってしまっていました。

自分の常識って、何なんだろう？

おもしろく、奇抜な風景や、ちょっとなんか怖いなーと思うもの、普通だったら避けて通りたくなるような現実も、包み隠さずありのままを写して見せてくれている。

最初はなんだか恐る恐る観ていた写真も、だんだんもしかしてこれってすごく美しいのでは？とさえ思えてきました。

日本にいて、当たり前の日常を送っていたら知ることもなかった景色。

知らずにいたら、そのまま。

興味を持って、知るって、大事だな。

そして、周りのお客さんも、写真や資料をすごく真剣にじっくりみてる。みんな、見たことのない世界を知りたいんだ。

自ら現地へ向かい、その記録を残してくれて、私たちに教えてくれる佐藤健寿さん、ありがたいです。

世界

『世界』の方は、世界の風景写真と言ったらいいのかな。

すごく綺麗な水平線写真や、夜空、月、人物、街。どれも、世界中を見てきた佐藤健寿さんにしか撮れない写真でした。

特に印象に残ったのは真っ黒な背景にたたずむ民族の女性の写真。ずっと見つめてしまいます。

真っ暗な展示室に浮かび上がる佐藤さんの作品。いつまでもこの空間にいたいと思うほど、ただ単純に美しい写真というだけのものではなく、その人物や街や風景の歩んできた道を感じられてグッと引き込まれます。

それを感じ取って、写真で表現できる佐藤さん、本当にすごいです。

世界を旅した気分になれる展覧会

自分ではこんなに世界中を旅したり、謎の民族の元へ行ってみたりなんてなかなかできる事ではないので、この写真展で、自分で世界を旅していろんなものを見て帰って来た！っていう気分になれました。

佐藤健寿さんのその行動力は簡単に真似できるものではないけど、好奇心って大事だなー。

展示の最後には、映像作品もありました。佐藤さんの世界をこうやって映像でみるのも、すごくいいですね。

今回の展覧会は写真撮影不可でしたので、このサイトにも作品を載せる事はできませんが、しっかりと目や脳に焼き付けました！

図録ももちろん買って帰ったので、それを眺めて、また世界中を旅した気になれます。
図録の作りもおもしろくて、表裏、どちらから開いても見れる作りになっています。

奇界セクションからみるか、世界セクションからみるか、その日の気分で選べちゃえますね。

佐藤さんの他の写真集、たくさん出ているので、欲しくなっている私です。