マティス20年ぶりの大規模展
上野の東京都美術館。コロナ前にクリムト展に来て以来です。
今回はマティス展です。
20年ぶりの日本での大規模展だという事です。とっても楽しみ!
母も好きだったマティス
マティスといえばフォーヴィズムの主要メンバーで、たくさんの画家に影響を与えたというイメージです。いろいろな展覧会で、いつもマティスの名が出てくる気がします。
私の実家のリビングには、母が選んだマティスの作品のポスターが飾ってあります。
私の母の人生にも影響を与えた画家ということで、親近感もありながら、母はなぜその作品のポスターを飾ろうと思ったのか、少し探ってみたいという好奇心もありました。
新しい表現を作り上げるというのは、本当にすごい事だと、ピカソ展でキュビズムについて考えた時も思いましたが、マティスもそれまでの古典的な描き方、新しい表現や色使い、絵の単純化、複雑化、いろいろな画家たちからの影響も受け、様々な苦悩を経て、マティスの描き方を確立していったんですね。
マティスの絵画
マティスの人物画も静物画もすごく好きです。
観た瞬間にいいなあ、この絵!と思う。もう、いいものはいい。何がいいのか、とか説明するのは難しいな。
ただ、ずっと観ていられるというか、そばに置いておきたいと思う作品ばかり。
それが本質だけを残し、余計なものを削ぎ落とした表現だからなのかもしれない。
様々な書き方を苦悩しながら研究し続けたマティスだからこそ描けるもの。
一枚の絵の中に、たくさんの思考が巡らされて、そしてシンプルに完成されていく。
色彩の魔術師と言われるマティス。ほんとに、不思議なくらい、色と色の組み合わせが斬新なのに、しっくりくる。無駄のない色彩が自然とはまっていて、すごい。
切り絵作品
ヴェルヴ誌の表紙デザイン、単純な言葉ですが、目に入った瞬間、素直に、なんてオシャレなの!と心の中で叫びました。
これこそ、シンプルに物の本質だけを表現することができる人にしかできない事な気がします。時代を超えて、今の私たちが見ても凄まじい魅力を感じます。
画文集「ジャズ」
実家のリビングに飾ってあるのは画文集「ジャズ」の作品のうちのひとつ。
色とりどりの色彩や構成、観ているだけでドキドキワクワク。
タイトルを見て、想像と違って驚いたりもしました。
ここまでマティスの作品を観て、母がマティスに魅力を感じたのはとてもよくわかります。
その中でもどうしてジャズのあの作品を選んだのか。ゆっくり語ってみたかったです。
案外、直感で選んだものかもしれませんね。
ロザリオ礼拝堂
礼拝堂のデザインまで手掛けていたとは。
真っ白な礼拝堂に、マティスの色彩や構成が詰まっているんですね。行ってみたいな。
病気を患いながらも、椅子に座ったまま長ーい筆で絵を描いているマティスの写真がとても印象的でした。
マティス展グッズ
展示を観終わって、とても賑わっているマティス展のショップへ。
グッズの種類が多くて、もう入った瞬間に楽しい〜
まずはやはり、図録。
表紙が3種類もあって、どれもおしゃれで迷いました。なんで3種類も作るのよー、全部欲しくなるじゃないかー。
結局これに決定!このデザイン、素敵すぎます。ますますマティスが好きになる!
あとはミニクリアファイルやグラス、Tシャツを買いました。Tシャツ、この夏結構活躍しました〜
去年のアンディーウォーホルの時もTシャツを買いましたが、アートなTシャツ集めが趣味になりそうです。
お持ち帰り用の袋もとっても素敵なデザイン!
オセアニアという作品のモチーフのアクセサリーもありました。その時は買わなかったけど、今になって欲しくなっています…。
好きなアートをさりげなく身につけて歩きたいな。
マティス展、ワクワク期待していましたが、期待以上に最高でした〜!
この夏は東京で3ヶ所の美術館を回りました。本当はもっと回りたかった。
東京でまだまだ行ってみたい美術館はたくさんあるので、これからももっといろんな作品に出会えたらいいな。
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