このサイトでは、美術鑑賞の旅を通して感じた事を綴っていこうと思います。自分と同じ“人”が生み出した感動したものについて少しでも残せたらいいなと思っています。
ここ数年の私の楽しみは“美術鑑賞”です。
それと、図録を集めるのも好きです。美術館で実物を楽しんだ後、家でまたあの感動や雰囲気を再び味わえるし、ゆっくりその展覧会についても勉強できる。気に入った絵のポストカードだけを買って帰る事もあるけど、やっぱり全部持ち帰りたいのが私の本音なんだなあ、と思います。
この絵、よかった!これもよかったけど、やっぱりこっちがよりグッときたなーとか、自分の好みとかその時の心情などが確認できるのもおもしろいので。
はじまりはカンディンスキー
子供の頃からすごく上手というわけではなかったですが、絵を描くのは好きでした。
高校の時には、デザインに興味を持ち、短大でデザイン学科を専攻していました。
社会人になってデザイン会社や芸術系の施設で働いたり、子育てをしたり、色々な経験をし、芸術とはかけ離れた暮らしをしていた時期もあったけど、いつも心のどこかで “感動で心を動かされる何か” を探し続けている自分がいました。
そして子供が少し大きくなってきた頃にふらっと行って観た抽象画展。
カンディンスキーの実物の絵を観て感動と興奮。こういうの、探してた!
自分が見た景色をこんなふうに表現して発表するってなんてかっこいいんだ!
抽象画ってわかりにくくて難しいというイメージだったけど、実際に観てみて、自分が観て感じたままでいいんだ、と、その時わかった気がしました。
それまでも美術館に行ったりはしていたと思うけど、もっと観てみたい!と思い始めたのはそれが始まりだったと思います。
描くように暮らしたい。
色々な美術展を巡って思うことは、いろんな時代や人生があって、本当に色々な表現方法があるんだな、ということ。生きてるうちに自分が感じたことをどうにかして表現したいと模索、研究していた画家たちが残した作品を観て行くうちに、私も何か残したいなと思うようになりました。それは、絵であったり、文章であったり、写真であったり。
理想は、“描くように暮らす”
歩んできた道にラインを引くように。それが自然と絵になるように。
最近は、イラストなんかを描いてみたりもしています。iPadで気ままに自分なりに、ですが。美大受験のために通ったデッサンの塾以来、絵を描くというのはノートの落書きくらいでした。こんな日が来るとは。それも美術館巡りを通して様々な表現方法があるんだとわかったから、遠回りだけど、描いてみるということに辿り着けたのだと思います。
上手に描けなくても、下手でも誰かの心には残るかもしれない。技術が未熟でも表現できていればいい!(あ、でもそれが1番難しいのでは。)
例えば小さな子供がペンで引いた一本のラインも、観る人によっては心動かされたりする。それはもう、アートだな!って思います。誰でもアートを生み出す事はできると思っています。
アートを残すというのは、この世に生まれて生きた証になると思っています。
なので、とにかく思った通りに描いてみる、写真を撮ってみる、文章を書いてみる、という事を続けてみようと思っています。
子供の頃の、“好きに絵を描いてみる”という感覚を忘れずに。これからも美術館巡りを続けながら。
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