アーティゾン美術館での抽象画展
東京美術館巡りの旅。一ヶ所目は東京駅から徒歩6分ほどの場所にある、「アーティゾン美術館」です。
ここで抽象画展があると聞き、興味津々で向かいました。
都会の中にある、きれいなビルの美術館。
ランチ(超美味しい)やショップも楽しめます。
アーティゾン美術館のカフェ、ショップについてはこちらから↓
ABSTRACTION 抽象画展
展示室入り口。うわー、これはかっこいいです!ワクワクしないわけがありません。
最初にセザンヌの絵が。
抽象画のはじまりにセザンヌが関連してるとは知らず。
他にもゴッホやゴーギャン、マネなど有名な画家も抽象画の始まりに影響を受けていたんですね。その頃の貴重な作品を見れてドキドキしました。
色々な画家によって少しずつ変わり始める抽象画。
クプカ、ピカビア、アンドレ・ドラン…次々と目に入ってくるとても惹かれる抽象画。
ピカソやジョルジュブラックなどのキュビズムの画家たちの作品も。
この前ひろしま美術館でもたっぷり観ていてキュビズムについて勉強したところなので、キュビズムと抽象画の関連性もより感じられてもっと興味がわきました。
そしてやっぱりカンディンスキーが好き。
私が美術鑑賞や抽象画に興味を持つきっかけとなった画家です。
カンディンスキーの《自らが輝く》ほんとに人が描いたの?と思うほど、複雑なのにまとまっている。
絶妙な色合いと構成、不思議とずっと観ていられます。
パウル・クレーの絵画も観ることができて嬉しかったです。
アーティゾン美術館は抽象画を多数所蔵しているという事です。だからこんなに大規模な抽象画展を開催できるんですねー。
かっこいいです。
新たに所蔵した作品もたくさん展示されていました。
画家たちのつながりや影響
展示を観すすめていると、ヴラマンクの絵が現れました。
ん?ヴラマンク…。あ、そうだ!2ヶ月前に大阪で観た佐伯祐三展で目にした名前。
たしか、佐伯祐三の作品に厳しい指摘をしたという。
「光で変化する表面的な色彩ではなく、物質の持つ固有色の表現」その教えに、私もいい事を教えてもらった気になったのでした。
佐伯祐三展についてはこちら↓
そのヴラマンクの絵、まだ見た事なかったんですが、ここで出会えました。
色々な展覧会をみていると、意外なところで画家同士の交流があるとわかります。
とても、複雑に絡み合う画家たちの交流。
画家どうしで様々な影響を受け、ともに進化して新たな表現方法を見つける。
それまでなかったものを形にしていくための労力は凄まじいものだと思うけど、そういう熱意を持った画家達の追求があったから、今こうして私たちは、その時生まれた抽象画を並べて観て、感動できる。
作品を残すのはほんとに素晴らしい事ですね。
キュビズム、フォービズム、青騎士、バウハウスなどについての貴重な資料の数々。
どれをみても、文字のデザインや色使いがグラフィカルでおしゃれ。
日本の抽象画家たちの作品もたくさん展示されていました。
絵画だけではなく、立体作品もありました。
現代の作家の作品を展示しているところでは、個人的には津上みゆきさんの作品にとても惹かれました。
展示数がすごく多くて、ほんとに圧倒されました。
見応えたっぷり!こんなに一度にたくさんの抽象画観れる機会はなかなかないよねー、と思いながら、展示室を出てもまだ興奮していました。
まだまだ理解しきれていない抽象画。
じっくりと観ると、筆の走りや、画面の構成、使われたモチーフなど、ひとつひとつに意味があると感じられてとても面白いです。
とても分厚い図録も手に入れたので、読みきれていない部分も時間をかけて目を通したいです。
抽象画展購入グッズ
最後にミュージアムショップに立ち寄り、キーホルダーやポストカードなど購入。
カンディンスキーのピンバッヂ買っちゃいました。Tシャツも買えばよかったかなぁ。
図録は分厚いので、アーティゾン美術館のネットショップで注文しました。ネットショップも見ていると、もっと色々ほしくなってしまいますね…
今回のABSTRACTION展のパンフレット。裏は見開き仕様になっていて少し変わっていておしゃれだなー。
こういうところのデザインも惹かれたものは記録に残したいのでお持ち帰りしました。ファイルに収めるのが楽しみです!
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