大原美術館
倉敷の美観地区を歩いていると現れる、趣きのある大きな木に囲まれた建物。
それは大原美術館。外観だけでも、ハッとするような佇まい。
重厚感のある入り口。
最初は本館へ。どこかの偉い人の豪邸にお邪魔しにいくかのように、心の中で「失礼します!!」と言いながら入館しました。
大原美術館には、本館、分館、工芸・東洋館とありますがこの日は分館は入れない日だったようです。本館と工芸・東洋館だけを観ましたが、充分すぎるほどの満足感でした。
豪華なコレクションの数々!
この美術館は、西洋近代美術を対象とした日本で最初の常設展示施設だそうで、モネやゴーギャンなどなど、誰もが知っている有名な画家の作品が本当にたくさん展示されていました。どの作品を観ても、思わず、おぉ〜!と声をあげてしまいそうになります。
よくこれだけの豪華な作品を集めることができたなあ。
普段は興味のある展覧会を自分で選んで行くことが多いですが、これだけ豪華な常設展示だと、知らなかった作品にもたくさん出会えました。その中で気になった画家やアーティストのものは他にどのような作品を作っているのか自分で調べたりして、自分の中の世界を広げてもらったようにも思います。
児島虎次郎
海外の作品を多数観た後は、この美術館の設立には欠かせない存在の児島虎次郎さんの作品も観ることができました。
「朝顔」という3点の大きな絵が並んでいるのを観た時、釘付けになってしまいました。葉っぱから漏れた光が当たって優しくキラキラしていて、庭の美しさにも、女性の美しさにも、ぎゅーっと吸い込まれそうになりました。しばらく立ったまま見つめてしまいました。
「和服を着たベルギーの少女」という作品もとても素敵で、近くで観ると油絵のゴツゴツした質感を感じるのに、少し離れると少女の肌艶や着物の柔らかさが伝わる。本当に、ずっと観ていたくなる。
大原美術館は画家の児島虎次郎と実業家の大原孫三郎によって設立されたそうです。
西洋美術の本物の名品を日本の愛好家に、そして特に若い芸術家たちに直接提示して見せることの重要性を強く説いたのは虎次郎である。
大原美術館III 児島虎次郎より
第一回ヨーロッパ滞在が終わろうという1912(明治45)年に、エドモン=フランソワ・アマン=ジャンの《髪》を是非購入したいと孫三郎に訴えた手紙が残されているが、そのなかで虎次郎は、それは自分のためではなく、広く日本の人々のためだとはっきり述べている。この作品が、虎次郎によるコレクション形成の第一号となった。
大原美術館III 児島虎次郎より
この説明を読むと、児島虎次郎さんは日本の美術の未来を見据えて本当にすごい活動を行なっていたんだなと思います。そのおかげで今も私たちが海外の素晴らしい絵画を実際に見ることができています。
西洋絵画ももちろん素敵なものばかり勢揃いでいちいち興奮しましたが、児島虎次郎さんの作品は、なんだか、自分が日本人でよかったとさえ思わせてくれるほど、本当に魅了されました。来て良かったです。
工芸・東洋館
私は工芸品などあまり詳しくないのですが、工芸・東洋館の方も楽しめました。まず建物の造りが美術館らしくなくて、小さな階段を登ったり降りたり、小部屋にそれぞれの作家の作品が展示されていたりして友達のお家の隠し部屋でも見つけたかのような気分でワクワクしました。普通はそんな楽しみ方しないのかな。もちろん作品もいいものにたくさん出会えました。
最後に大原美術館のめちゃくちゃおしゃれなロゴを撮って帰りました。
切り絵のような、ステンドグラスのラインのような、素敵ですね。
倉敷
大原美術館は、外観だけでも観る価値ありです。それが倉敷の美しい街並みの中に佇んでいて、本当に素敵です。
今回は、1、大原美術館 2、フルーツパフェ
とういのが目的だったので、美術館を堪能した後は、豪華なパフェをいただきにくらしき桃子さんへ行ってきました。
完璧なフォルム。倉敷って最高です。
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