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Uchiyama Asami
趣味の美術館巡りを通して感じたことを記録に残していこうと思い、このサイトを作りました。

Andy Warhol Kyoto

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アンディー・ウォーホル・キョウト

コロナも少しずつ落ち着いてきたよね?という事で、学生時代からの友人2人と京都旅行、そしてアンディー・ウォーホル展へ行こうという話に。アンディー・ウォーホルといえば、高校時代からのイメージはなんだかめちゃくちゃかっこいいグラフィック作る人。しかも巡回なしとの事。この機会を逃してはなりません。

この3年、県外に出ずに我慢していたので、これからは美術鑑賞欲と旅行欲が爆発しそうです。

京都市京セラ美術館

今回の会場は京都市京セラ美術館。アンディー・ウォーホルも楽しみですが、この美術館自体もとても行きたかった場所なんです。

私と、もう1人の友人は京都の美術系短大に通っていて、卒業制作展をここでやったはずなのです。(遠い記憶。時間経ち過ぎた。)当時はもっとすごく重厚感のある建物という印象でした。今はリニューアルされて名称も変わり、当時のままの古き良き建築と現代の新しい美しさとが融合するなんとも素晴らしい美術館に生まれ変わっておりました。

きれいなカフェや庭園、アートなショップもあって、企画展やコレクション展全部観たりして一日中ここで過ごせてしまうかも。夢のような空間です。

アンディー・ウォーホル展

美術館内だけでもすでに興奮ですが、真っ白できれいな廊下、窓はガラス張りで広い庭園を眺めながら進んで行くとアンディー・ウォーホル展、展示室に到着。

入り口の時点でいきなり大きなウォーホルの登場。迷彩柄に浮かぶアンディー・ウォーホル。かっこいいの一言です。展示室の入り口ってその展覧会を表すものだと思うので、いつもそこから先の空間を想像して静かに興奮してしまいます。

最近は写真撮影OKな展覧会も多いので嬉しいです。その分、撮影に夢中になって他のお客さんにご迷惑をおかけしたり、違反な事をしてしまわないように十分注意しないといけませんが。でも自分の目で観て自分のカメラに収めて帰れるって特別感あるので遠慮なく可能な限り撮らせていただきます。

アンディー・ウォーホルはやっぱりすごかった。

誰しも一度は目にしたことのある作品がずらり。鮮やかな色彩にドキドキします。ウォーホルを知らない人でも、これ見たことある!と思うものがあるのではないでしょうか。私も知っているものも多かったのですが、ウォーホルの意外な面も知ることができました。

日本の影響を受けてるという事も初めて知りました。それは日本人としてとても嬉しいことですね。日本文化を誇りに思えるし、これからも大切に守っていかなければいけないものだなと思いました。

そして初期の商業イラストからポップアートシーンでの活躍。
これはアートではないというような批判も受けながらも、自分のやりたい事を貫き通してその境界を越えようと活動したウォーホルはやはりすごい人物だな、と思いました。

若い頃ウォーホルの作品を見て、ただ単におしゃれだなーと思っていたけど、スープ缶や花などどこにでもあるものをモチーフにすることにも意味が込められていたと知り、作品の奥深さを感じました。

次に私の印象に残ったのは、死のテーマ。
どんな芸術家たちも必ずと言っていいほど通るテーマのように思いますが、ウォーホルも例外ではなかったようです。

アンディー・ウォーホルの作品イメージは大胆で鮮やか。
その華やかな世界とは裏腹に命あるものの儚さを表現しようとしていたようです。

自分の死が間近に迫ってきた時に、ウォーホルは苦しみながらも、死と対峙していたことが作品からすごく伝わってきました。

展示が進むにつれて、最初の華やかな作品から、少しずつどこか闇を感じる作品になってきたように感じました。生きているということは、いずれ死は避けられない。華やかな作品の中にも、どこかそう言った部分が込められているように感じます。

「最後の晩餐」の作品説明に、宗教画にも愛着を示し、ハイアートとローアートの区別を曖昧にしたとありました。やっぱり、自分の表現したい事を恐れずに挑戦する姿は、今を生きる私たちをも魅了している理由の1つなのかもしれないなと思います。

謎に包まれた人物だったようなので、まだまだ知らない部分はたくさんあるでしょうし、ウォーホルの頭の中は私なんかには計り知れない何かでいっぱいだったと思います。でも、展示の最初から最後の晩餐までを見つめ、アンディー・ウォーホルの生きた道が伝わってきました。

これまでも、かっこいいもの作る人というイメージにプラスして、もっと作品の見方が変わりそうです。

京都まで観にきて本当によかったです!

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